一番基本的な操作として、ストレートアンドレベルフライトから始まります

要するに、一定の高度と速度でまっすぐ飛ぶ

車でまっすぐ走るのとちょっと違うところは、3次元であることです

セスナは基本的にVFR(有視界飛行)で飛びます。
VFRに対する言葉はIFR(計器飛行)です、セスナは訓練でVFRでの飛行を徹底的に教え込まれます。

計器を見る癖を直すため、教官に高度計とか傾斜計に丸い白いシールを貼られてしまいます。

どうやって高度を保つかというと、”ダッシュパネルの一番上と地平線の間隔を一定に保つ” ただそれ一点です。

    

だいたい指4本くらい
フォーフィンガーですね

これを保って、一定の速度(空の速度はノット)で飛ぶわけです

簡単でしょ!

と こ ろ が

初心者は簡単に行かないのです
いろんな要素が絡んで、速度や高度が変化するからです

スロットルは一定でも飛行機の場合、速度が変化しやすいのです
それは下降すると速度が上がり、上昇すると速度が下がる特性があるからです
初日は教官も、「なかなか上手ですね 筋がいいですね」とか言ってくれますが、訓練を重ねる度により正確さが求められるため難しく感じてきます。

僕の場合右に傾きやすい癖があったため、ストレートレベルフライトの際もよく前を見ていないと右に曲がっていってしまうのです。(飛行機は傾いた方向に曲がるため)


ここでセスナの特性についてまとめておきます

スロットル開く ⇒ 速度アップ 上昇する 左に曲がる
スロットルを閉じると逆の挙動がでます

左に操縦桿を傾ける ⇒ 左に曲がる 左に下降する 速度が落ちる
右も同様

操縦桿を引く ⇒ 上昇する 速度が落ちる

操縦桿を押す ⇒ 下降する 速度が上がる

右ラダーを踏む ⇒ 右を向く 速度が落ちる (踏みすぎると揺れて恐い)

他にもありますが、ざっとこんな挙動を見せます

どんな風に飛行機がなるかコックピットからだと分かりずらいので、地上でおもちゃの飛行機を教官が使って説明してくれます。

こいつにはお世話になりました

このおもちゃを使って基本を覚え、空に飛んで体に挙動を叩き込むわけです

一定の高度で飛ぶために最も重要なのはトリム調整です
以下のトリムホイールを回して調整するのですが、トリムというのは右側のエレベーターに付いています

    

ちょっと写真の端っこに写ってるのしか見当たらず分かりにくいですが、この位置についています
そして操縦席からトリムホイールを回転させるとエレベータトリムが動くわけです

使い方は、ストレートレベルフライトの場合、機首をまっすぐストエーとアンドレベルに操縦桿を調整し、その後トリムを操縦桿に力がかからない位置まで調整します。
(やってはいけない事とされていますが、トリムをエレベータの代わりに使うこともできます:上昇下降)

このトリムを使うのが最初慣れていないときに苦労するのです

なぜトリムが必要かというと、操縦桿をずっと引いたり押したままだと、パイロットを疲労させるというのもありますが、トリムが取れていない状態で地図を見たりすると急に高度が変わったりする可能性があるため危険なのです。

ですので動作を行った後は必ずトリムを使って飛行機を安定させる必要があります。

ストレートアンドレベルフライト

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