トップ アイコントップページヘもどる

この車は高校の時の友達Tにもらいました

ずっとオープンカーに乗ってみたいと思っていて4人乗りで屋根を開けて走れる軽自動車という条件を満たしていることでした。
また結婚前の奥さんと千葉の九十九里までドライブした際、FF車の走破性を過信して砂浜に入って行き、スタックして難儀していた際、ジムニーに乗った釣りのおじさんに助けてもらったことがありました。
この時に、おじさんから「このジムニーは軽自動車で貧弱に見えるだろう、でもそこいらを走ってる3ナンバー四駆よりもこういった砂浜では性能が高いんだ」のようなことをくどくどと説明してくれました。

この体験もジムニーに興味を持つことに対して大きく影響したことは言うまでもありません

この時に自動車の求めていたものは、お金のかからない軽自動車で、オープンカー、四駆という条件を満たしていることでした。

当時(今でも)この条件を満たしている車は、スズキジムニー以外は考えられません。

でもジムニーにも問題がまったく無いわけではありません。
当時オイルの維持管理のコストや燃費などからターボ車の人気がだんだん無くなって来たのと、友達の乗ってたターボ車を考えると、強烈に古いターボ車を中古で買うとタービン交換などのリスクが高いと知っていたため、できればNAが欲しかったのです

しかし、当時ジムニーには2ストか4ストターボしか無いことを知らなかったためジムニーのオープン4ストNAが欲しいと漠然と思っていたのです。

またジムニーは全部同じだと誤解していましたし、2ストの車なんて今時存在しないと思っていました。
走破性なんかも当時発売されたパジェロミニと同じだと誤解していました。

インターネットやジムニー界で有名な二階堂氏の書籍やジムニー工房に行って聞いたりすることで調べて行くうちに、ジムニーについての知識が増えて行き、この世界で有名な二階堂氏の本や4x4マガジンなどを読み漁るようになって行ったのです。

ジムニーは不思議な車でした、軽自動車が4スト化されて行くのに逆らって最後まで2ストのラインナップを守っていたことや、20年落ちの2スト車が未だに30万円以上の値段で売られていたりするのです。
660の4ストターボは少なくとも70万円以上の出費が必要でした。
昔のジープを模した様なスタイルのジムニーは店頭価格50万円以上のプレミアムが付いています。
中でも台数の少ない幌車は四駆マニアの間でも人気が高く、さらに高価な価格設定になっています。

なぜ2ストの値段が付くかと言うと、軽量エンジンのため重くなってしまってトルクが細くなった4ストターボに比べて走破性が高いため、トライアルなどの競技車としての需要があるのです。
また軽自動車は、田舎でのセカンドカーとしても需要が高く、もともと中古市場で高価格を保っています。(ジムニーの場合雪国での実用車としての需要が高価格の原因になっています)

ターゲットとしては、NAが欲しかったためと高価な4ストターボは買おうと思わなかったため2ストの幌車を考えました
形式としてはSJ30です

しかし20年前のボロボロの車に30万円もかけることがバカバカしく感じていたので、どうしたら一桁万円で手に入れることが出来るのかずっと考えてイメージしていました。

そんなある日

友達の結婚式で、久しぶりにTに会い、何気なく世間話を話していたら何かの引き寄せかSJ30のオープンをくれるということになりました。

二つ返事でもらうことになりました

名古屋から東京まで自走でTに持ってきてもらったSJ30は、思っていたより大きく見えました

実は改造してあって、運転席が普通車のシート、助手席が他の軽自動車のシートになっていて板バネが減らされていました。
前のオーナーが腰が悪いため、乗り心地を良くするためだそうですが、バランスが悪くてどうも運転しずらい車に仕上がっています。

SJ30のFKはハーフメタルドアと呼ばれるSJ30の初期に存在したモデルでドアの上側はビニール窓です。
茶色く曇っていて視界が悪いため、ジムニー工房でフルメタルドアを購入(左右で2万円)しSF30FCモデルに生まれ変わりました。
JA71のドアのため、ドアに550EPI TURBOと書かれています

ついでに車検を通すため、運転席と助手席をジムニー純正を買って戻します

車検を取ったジムニーは、その頃まだ入ることが出来た多摩川の河川敷の砂地やブッシュを走って遊んだあと、山中湖の友達Tの別荘を本拠地にして、自衛隊の基地を走ったり、作業車として山中湖の別荘の敷地内の草をなぎ倒すことに使っていました。

このジムニーに出会ったおかげで、四輪駆動車の走破性を知り、次に買う車は絶対に四駆にしようと思わせることになったのです

SJ30に乗ってから知ったのですが、オフロード性能に限って言えばこのSJ30は国際レベルを超えた走りが出来るのです、つまり本家のジープや他の重量級の四駆が入れないところにも入っていける性能を持っている。
砂地、泥、岩場、ブッシュ、雪道などで軽さは武器となって走破性を高めてくれるのです。
特に550cc2ストエンジンは重量が4ストターボに比べて軽く、また低速トルクがあるため重量級四駆がスタックするようなところでも自由自在に走ることが出来るのです。

自衛隊の演習場は、日曜に限って一般開放(とは言っても公言しているわけではなく、地元の人が山菜を取りに入ってくることを想定してお目こぼししているだけ)しているのを知って、何回か進入してオフロードを楽しんでいます。
オフロードコースと違って、無料の上、広いため走っていて気分が良いのです。



もう一つジムニーの重要な長所として、まぁこれは四駆の性能とは関係有りませんが、日本の林道は狭いためジムニーのような軽自動車サイズの方が圧倒的に有利なのです。

SJ30の性能は驚異的でした

でも...

最初Zを売って、ジムニーを我が家のファーストカーにしようと思っていたのですが、2ストジムニーにはいろいろと問題がありました。

理由は
 1.エアコンが無い
    結婚前でしたがうちの奥さんは暑がりなのです
    幌車は以外に涼しくて、夏の日に車に乗ったときに感じる蒸し暑さがゆるいと言うことも付け加えておきます
 2.後ろ席が実用的でない
    4ナンバー貨物登録のため、税金は年間4千円と安いのですが、乗員スペースは荷室の半分までしか認められないため、4ナンバー軽の後部座席は子供でも狭いくらいです。
    ジムニーには後付パーツとして、足長キットが出ていますが、安全性を考えると後ろの席はあくまでも非常用ですので2人乗りと割り切る必要があります。
    5ナンバージムニーの後部座席を移植することも出来るようですが、ジムニーの後部座席は需要が高く値段もそれなりにします。

 3.乗り心地が悪い
    四駆なんだから当たり前と言えば当たり前ですが、リーフリジットの足回りはバネ下重量が重くて乗用車に比べると、けっこう腰に来ます。
    腰はまったく大丈夫ですけど、腰痛持ちの人にはつらいかもしれません

 4.ガソリン臭い
    2ストエンジンのため、オイルと混ざった未燃焼ガスが当然発生しています。
    幌車はビニールが曇ると後ろが見えないので後部幌を巻き上げると、この未燃焼ガスを運転席まで巻き込んでしまいます。
    体に悪いのは言うまでも無く、この毒ガス攻撃はこたえるため視界が悪くても後ろを閉めて走らなければなりません。
    しかし後ろ幌を閉めても隙間が多いため結局は毒ガスが入ってきます。(バンなら大丈夫かもしれません)

 5.雨漏り
    これは別にたいした問題ではありません
    幌車は雨漏りするのは常識だし、SJ30までのジムニーはカーペットなんかないため水が入ってきたら床のグロメットを外しドレンを開けて出せば良いだけですので

 6.最高速度80キロ
    4速全開で80キロほどしかスピードは出ません
    高速道路では登りになると70キロとかに落ちます
    横風にもあおられやすい形状のため、高速での巡航をするのは慣れていない人にはつらい仕事です

 7.燃費
    軽自動車は燃費が良いというのは誤解です(中には良いのもあるかもしれません)
    一般的に小さいエンジンをぶん回して走るため、1000から1300クラス(大体13`リッターくらい)に比べて燃費は悪化します。
    ジムニーは2ストのためさらに燃費が悪く、高速も一般道も凡そ7キロ前後と考えてください
    エスクード1600が8キロから10キロ走りましたので安全性や乗り心地を考えるといくら維持費が安かったと言っても総合的に損だか得だか何とも言えないのです。
    これに関して軽自動車は得か?に詳しく述べます。

  

これらの理由から、ファーストカーとして使用するのは問題があり、ジムニーは作業車とレジャーカーとして友達の別荘に置かしていただくことにして、しかし四駆の魅力を知った僕はファーストカーのフェアレディZを自家用として実用に充分に耐える5ナンバー四駆にすることにしました。

ジムニーを知るのにとても参考になる二階堂氏の書籍
これさえ読めばあなたもジムニー通、ジムニーに詳しくなれます

   

ちなみにオフロードハンドブックは二階堂氏のサイン入りを持っています
オフロードするのにとても参考になる本ですが入手は難しいかもしれません。(4x4オフロードハンドブックに内容はこの本の焼き直しなのでほぼカバーされてます、ジムニーの20年史も良い本ですが手に入れにくいはず、この現代版がジムニーブックです)

歴代私の愛車たちの紹介 四輪駆動編

昭和56年型 スズキジムニーSJ30 FK 

inserted by FC2 system