パイロットの一日の始まり

カナダでの、一日の始まり

訓練生は、朝の気流が穏やかなときに訓練したほうがやりやすいためちょっと早起きしてパイロットスクールに行きます

春先は午後になるとバウンダリーベイでは気流が乱れてまっすぐ飛びにくくなるからです
冬は雪は降るけど気流は安定しています

朝に来て一番にすることは

ATISを聞くこと
ATIS(Automatic Terminal Information Service)

航空管制官の仕事を減らすために、一日中自動的に天候や風や視界などの情報のテープが流れている周波数バンドがあります

このATISがあることで、管制官はいちいちこれらの情報の問い合わせに答えなくてよい様になります

通常ATISの録音は、新人管制官がやらされる仕事です

Boundarybay飛行場ではまず125.5MHzに合わせるか、電話で聞きます
インターナショナルフライトスクールでは朝電話で聞いていました
カナダの電話料金は市内通話だと月極め料金になっているのでいくらかけてもかまわないのです
ATISの内容は以下に例を示します

"This is Boundary Bay Airport Information Charlie, weather at zero one zero zero  zulu. Wind zero five zero at five to ten, visibility ten miles. Sky condition two thousand broken, overcast above. Altimeter two nine nine five. IFR approach VOR approach runway zero seven. Landing and departure runway zero seven. Note: outer tower frequency is not in use. Contact Boundary Bay tower on one one eight decimal one. Inform ATC on initial contact you have information Charlie."

意味は
"This is Boundary Bay Airport Information Charlie今日バウンダリーベイ空港管制からの三番目の情報です(順番にalpha bravo charlieとなります)
weather at zero one zero zero  zulu. 1時(グリニッチ標準時間)の天気は(飛行機の世界では標準時間を使います)
Wind zero five zero at five to ten, 風向き050の方向、風速5-10ノット
visibility ten miles. 視界10mile
Sky condition two thousand broken, overcast above.空のコンディション2000ft上空broken(空の5/8〜7/8曇で覆われている)でその上は曇っています
Altimeter two nine nine five.高度計の海面気圧を29.95インチにセットしてください
IFR approach VOR approach runway zero seven. IFRとVORはランウェイ07を使用
Landing and departure runway zero seven. 離着陸はランウェイ07を使用
Note: outer tower frequency is not in use. Contact Boundary Bay tower on one one eight decimal one.これは慣用句ですが空港から出たらタワーの118.1を使用してください
Inform ATC on initial contact you have information Charlie."


英語にも癖や方言があるので聞き取りやすい声と聞き取りづらい声もあります。
これは個性なので仕方が無い...

もちろん全部覚えられるわけではないので、メモを取ることは重要です

飛行機内でメモを取るときにニーボードが便利なわけです


参考ホームページ

バウンダリーベイCZBBのATISを聞く電話番号604-946-0180
Skypeを使えば2円/分で聞けます

ちなみに羽田空港(東京国際空港のATISは128.8MHzで聞けます)もちろん電波の届く空港の近くまで行く必要があります

間違いなどがあったらメールでご指摘ください。


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