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車で行けた日本で一番高い場所

平成14年10月31日まで、乗鞍スカイライン有料道路は一般乗用車が通行できたため自動車で行ける国内最高地点は2700mまで可能でした。

最初、この道路が「無料開放される」とのことだったので一瞬ぬか喜びしたのですが、自然保護のためとは言え無料開放ともにマイカー規制が始まり一般車通行禁止になったので、まったく意味の無い無料開放だったわけです。

なんか、消費税が導入されるときに、ガソリン税が無くなって消費税に一本になるからガソリンが安くなると期待したのと裏腹に、ガソリン税を含めた価格にさらに消費税が上乗せされ二重課税になったのと同じくらい、がっかりさせられました。

マイカー規制が始まる最終日までに、何とか行ってみたいと思い、Kに話したところ同意したので、早速行くことになりました。

ルート選択はいつものように私の仕事です。

中央道で塩尻まで行き、そこから一般道で適当なキャンプ地探しモードに入り、野営地を見つけたらそこにテントを張り、朝起きたら乗鞍スカイラインまで直行。
閉鎖前に行こうとする人が多いことが予想されたため、平日に有給休暇を取って行く事にしました。

会社が終わってから出発し、キャンプ地に着いたのは確か午前2時頃
キャンプ地を探すのは簡単そうに思えるかも知れないけど、今の日本で快適なキャンプをするためにキャンプ地を探すのは実に大変な作業です。

有料キャンプサイトを利用すればそれなりに快適に過ごせるかとは思えますが、私たちは予め予定を立ててどこをキャンプ地にするかなんて決めてから出掛けたりしません。
まず目的地があって、その途中でキャンプ地を見つける必要があります。
デコボコだったり斜めになってると寝られたもんじゃないのでまずは平らなところを選ばなければなりません、これはなかなか大変で見つからなかったときなど舗装路の上にテントを張ったりします。
水場があればなお良いのですが、たいていはそうは行きません。
水は2リットルのペットボトルを購入してこれを2日分の水として利用しています。

キャンプ地での写真(テント撤収後)

写真の場所は平らで草も少なかったのですが、朝通行人が大勢通っていましたのでちょっと恥ずかしい。
目覚まし時計で起きて、撤収後すぐに乗鞍スカイラインに向かいます、混雑を予想していたため朝いつものようにぐずぐずすることなく手早いスタートを切れました。


乗鞍スカイライン畳平駐車場(標高2700メートル)

畳平駐車場は平日ということと朝早く来たこともあって、余裕を持って停めることが出来ました。
その後インターネットで調べたら、土日だとこの駐車場は6時間待ちとか書いてありました
標高が高いだけに夏とは言え寒い。

持ってきた作業ジャンバーを着込んで外に出てまずは腹ごしらえ!

山菜うどんを食べてます。

せっかくなので予定にはありませんでしたが山登りに行きます。
運がよければ雷鳥が見られるとのこと、雷鳥はどこどこ?と探しながら上ると、草薮の中から「がさがさっ」と音がして何か生き物がいます
雷鳥のようなシルエットを見つけ、カメラを撮影
雷鳥は動きが早いことは知りませんでした
この中のどこかに雷鳥の一部が写ってるはず

富士見岳と書いてある道標があったため、そちらに行ってみることにしました。
富士見岳は標高2818メートル、乗鞍岳3026メートルまであと200メートルくらい
乗鞍岳の登山道路は平坦で歩きやすく楽勝と思っていました。



ところがこの後、肩之小屋で大変なことが起こります

肩之小屋

肩之小屋でお菓子を食べて、トイレに行ったのですが、トイレで座って急に立ったのがいけなかったのか、隊長が急に高山病になってしまいます(汗)

頭が痛くて気持ち悪くてたまりません....
過去に富士山に登ったときは、高山病になりながら強行軍で頂上まで行きましたがすごくつらかった

Kにこれ以上行軍できないと乗鞍岳を諦めてもらい下山することにしました。(結果的に吉と出ましたが)
根性はKより入っているのですが、Kよりも虫と気圧変化に弱い隊長でした

下山を始めるとどんどん雨が強くなってきました
二人とも雨具を持って行かなかったので畳平に出るまでにすっかりびっしょりです。

もし、隊長が高山病にならず、乗鞍岳頂上まで行っていたら下着まで濡れていた可能性は高いです。
運が良かった

 Kが言うには珍しい高山植物らしい

びしょびしょになりながら畳平駐車場に帰って来ましたが、途中で引き返したため何とか浸水はジャンバーまでに食い止められました
デリカのバックドアを開いて雨除けにして着替えます。(ワンボックスは便利)

デリカのエンジンをかけて暖まります。

さて、これから旅の恒例である温泉に行くわけですが、Kからの提案で有名な白骨温泉に行こうということになりました。
ところが、電話をかけて温泉宿に確認したところ(この頃の白骨温泉は例の偽装発覚前)大変混雑していることが分かったためあえなく断念。

他を探すことになりました。

近くに何か温泉ないかな?と思っていたところナビに「神の湯」という温泉がありした。
早速そこに向かうことにします。

着いてみるとなんとも鄙びた良い雰囲気
入り口で400円支払ってお湯に浸かります。

お湯の色とかは無色透明で特に何があるわけではありませんが秘境温泉みたいなところでKも私も大変満足でした。

さて、いよいよ帰路につくわけですが、もうすっかり暗くなっていました、高速道にのって諏訪PAにトイレのために寄ったとき、巨大な蛾が大発生している現場に居合わせてしまったのです。

たぶんこの蛾はオオミズアオのような気がします。

このような大きな青白い蛾が大発生して、諏訪PAを取り囲んでいるのでした。
ううっ

そこら中にバタバタしながら蠢いているのでした...
虫を気にしないKは怖がることも無くいたって普通です!

Kは、巨大な蛾が群れているPAの入り口にズンズン向かって行きます。
私は恐る恐る蛾を刺激してこちらに向かってこないように注意しながら進みます。
自動ドアのところに何匹かがんばっているため、蛾が一緒に入らないよう細心の注意をします。

無事トイレを済ませて、車にもどり出発、車に入ってしまえば蛾なんか怖くありません!パワーアップした私は、そこら中にいる巨大な蛾をタイヤで踏みつけて進みます。

飛んでいるのもいますので、道路に出たときに、一匹窓にべしゃっとぶつかりました。
(気持ち悪い)

帰り道も雨でしたが、今回も事故に遭うことも無く東京に戻ることが出来ました。
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