飛行訓練初日

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初日から操縦すると言われてちょっとびっくりしました

野球部やテニス部で一年生はバットやラケットに触らせてももらえなかった経験を持つものとしてはいきなり操縦桿を握れることに喜びよりも戸惑いを感じました。

無線と離着陸はもちろん教官がやってくれます。
今日の科目はストレートアンドレベルフライト
要は、まっすぐ一定の高度で飛ぶこと

練習機はセスナ172の年代ものの1976年製の飛行機です。
よく聞く機体の名前でセスナ152もありますが、152は2座、172は後部座席付の4座になります。

練習機としてこのバウンダリーベイ飛行場にたくさん駐機しています。
最もよく見かける機体と言えます

ちなみにスクールで使っているセスナ172の機体番号はC-GPNK

C-GPNK

C: カナダの意味です
GPNKが機体名称、通常フォネティックコードでGolf Papa November Kiroと呼ばれます

ちなみにレシプロ飛行機のエンジンはツインプラグ

出発前に両方のプラグが点火するか確認してから飛びます
空の上でエンジンが故障すると死に直結するため、プラグが1シリンダー当たり2個付いていることで安全性を高めています。

もう一機セスナをスクールが持っているのですが、こちらはエンジンメーカーが倒産後、経営が変わり、整備時に高価なパーツ交換が必要になったときに、元の契約通りメーカー保障されるかどうかが曖昧になってしまい整備が見合わされていて現在稼動状態ではありますが練習用に動かせない状況です、こちらはなんとディーゼルエンジン搭載です

飛行機にディーゼルエンジンとは信じがたいのですが、ディーゼルエンジンのレシプロ機が事実存在するのです
燃料はジェット機と同じジェット燃料(灯油)を入れます

こちらはC-GAME(Cゲームと呼んではいけない)機と呼ばれる方で、使用禁止になっていたため中に乗ることも出来ませんでした。
C-GAMEの場合 C(charly)は省略し、Golf Alfa Mike Echoと呼びます Gも通常省略されます。

C-GAME機、ディーゼルエンジン搭載

(飛行機はカナダでは50時間飛ばしたら点検整備が必要になります、ここでメーカー保障が曖昧になってしまった場合、高価な交換パーツの発生時いざこざが起きることが予想されるため頓挫してしまっているわけです)
法的整備をしていない飛行機は飛べても飛ばすことが法律上できないので、規定時間以内に収めていつでも飛べるようにするためあえて飛ばさないでいるわけです。

機体としてはGPNKよりもGAMEの方が一年ほど古いのですが、エンジン載せ換えしハイテク化されているため新しく見えます
プロペラは三翅可変翼になっていますし、コンピューター制御のため空燃費調整やキャブヒートの必要がありません。

セスナにしても飛行機は飛ぶ前にいろいろと準備することが車と違って多いので大変です。
書類などの記述はもちろん、飛行前点検を行います。

ガソリンタンクの量まで見るんですよ
さらに下から燃料を抜いて水が入っているかどうかも確認します。
飛行機用のエンジンはツインプラグで片方のプラグが着火しなくても確実に着火するように工夫されています。
確認のため、片方ずつのプラグを点火してエンジンがきちんと回るかどうかチェックします。

タキシング(滑走路までの移動)を行います。
これはラダーペダルとアクセルコントロールだけで行います、操縦桿は一切使いません。(厳密に言うと風の方向によって使わなくちゃいけませんがこの時点ではそこまで脳が回らないため免除)

なかなかまっすぐ進まず慣れるまで大変でした。

飛んでしまった後は、そんなに難しいことはありませんでした(初日の時点では)。
ここをこうするとこうなるってのを体で覚えて行くだけです。

最初は機体をバンクさせたりするのはなかなか恐怖を感じますよ
三次元の動きなので、バンクさせる時に操縦桿を引かないとバンクした方に降下して行きます。(またバンクする時にラダーを操作しないと当然曲がって行きます)

また初日は朝早いフライトのため気流による揺れは少なかったのでセスナは乗り心地が良いものと勘違いしました。

午後になると気流が不安定になって飛行機が揺れるんです
最初はこれがすごく怖かった...

バウンダリーベイ飛行場の風景


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