金縛り体験
これは私が大学生だったころのお話
東京港区の実家の私の部屋で起きました。
この辺は江戸時代から寺が多く、古くは寺町と呼ばれていたそうです
以前、20歳になるまでに霊を見なければ一生見ることがないと聞いたことがありますが、20歳を越えてから初の霊体験?でした。
いつものように真夜中まで意味も無く過ごしてから、寝ようとしました。
そのころの私はあまり寝つきが良くなく、寝るのに苦労した記憶があります
中学生くらいのときも夜中に寝ることが出来ず、窓を開けてぼーっと外を眺めていたこともしょっちゅうでした。
幸い今は寝つきが良くなり、布団に入ると何も考えずに寝てしまいます。
人間変われば変わるものですね
今、部屋が狭くならないようにベッドなんか使いませんが、実家にいるときはベッドをあてがわれていました。
頭の方向は南向きです
時間にしてみると夜中の2時か3時頃でしょうか
その時の寝る体勢上を向いて腕を組んだ状態です
足はまっすぐ投げ出していました
目は瞑っていました。
そうしたら突然体が動かなくなったんです! そりゃもうびっくりでした
これが噂に聞く「金縛り」か! そのときは意識はハッキリしていたと思います。
となりの部屋に弟がいるはずですが、声が出せません
頭の中は恐怖でいっぱい! でもどうしようもないんです
目は閉じていました
金縛り中に目を開けて見てしまうと取り憑かれるって何かの本で読んだ知識があったため、目を開けないようにしていました。
もし、目を開けて噂どおり本当に「白い服を着たおばあさん」が座っていたら正気でいられません
なんと言うか、だいたい足の付け根辺りの上空50センチ位のところに、何と言えばいいのかわかりませんが「恐い塊」があることを感じたんです。
そりゃもう恐いのなんのって!!
それからどのくらい時間が経ったかわかりませんが、腕が動くようになりました。
体が動くことを確かめて、恐る恐る目を開けたのですが、そこには何もありません。
これ以来今のところ金縛りはありません。
後日
医学的には、心臓を圧迫すると金縛りになる可能性もあるということを聞きました。
確かに腕組して寝ていたのでそうとも考えられるかも知れません。
でも、リアルに恐かったです。