ヘリコプターはどうしてコストが掛かるのか?

セスナの訓練をしているときに、教官にヘリは乗るのに1時間いくらくらい?って聞いてみました

カナダでのセスナが教官付で188ドルに対してだいたい倍くらいかかると言っていました(R22という2人乗りの小型ヘリ)
(補足:生徒さんが日本でセスナの料金調べたら安いところで一時間当たり4万円以上とのこと)

元々何も知らないときは、ヘリコプターって飛行機の代用品くらいに考えていたため、逆に安いんじゃないかと思っていました

ところがどっこい一番安い小型ヘリでもセスナの倍くらいします。

飛行学校のランドル校長にヘリが何で高いのか聞いたら 「機構が複雑で、飛行時間に対して整備時間が同じくらい要求されるから」とのこと
つまり一時間飛んだら一時間整備が必要(本当かいな?英語の聞き間違え?)
だそうです

その後調べましたら、日本国内でヘリをチャーターするのに一時間当たり安いので20万円以上かかると知り大変びっくりしました

これじゃーなかなか国内で普及しないわけですね

でもロビンソンR22の機体価格は確か2000万円ちょっと
20万円も取ったら100時間ちょっと乗っただけで機体価格だけに関してはペイしてしまうはず (整備費とかを抜きに考えて)
   
  Robinson R22

何で一時間乗っただけで20万円もするの?と思っていたら

説明がこのサイトに詳しく書いてありました

要点をまとめると、アメリカのヘリコプター企業にくらべて、日本は値段が高い⇒高いから売れない⇒売れないから年間飛行時間も少ない⇒年間飛行時間が少ないからコストが上がり、値段も上げざるを得ない
まぁだいたい予想どうりのことですけどね

さらに行政側が追い討ちをかけるように
日本は法的費用(Regulatory Cost)が高いわけです
(法的費用:法規にもとづいて実施しなければならない業務にかかわる費用)
ばかばかしい例として挙げられているのが航空法第79条にもとづく飛行場外の離着陸禁止。

飛行場外で離着陸できるのがヘリコプターの利点ですが国内では禁止されているから農薬散布などをするときに事業者は79条但し書きにしたがって国土交通大臣宛の許可申請を提出しなくちゃいけないわけです
その申請書をつくるために、農薬散布で田んぼのあぜ道を使うときは、事前に社員を派遣して現地調査をおこなわなくちゃなりません
それも1か所や2か所ではなく
全国何千か所、何万か所にもなるのを、現場を測り、写真を撮り、図面を描いて、航空局に提出しなくちゃいけないから余計なコストがもっと掛かるってわけですね。

どうにかならないもんでしょうか

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