ハチミツのはなし
本物のハチミツって
本物のハチミツ
本物があるなら偽物ってなに?
日本人が消費するハチミツの9.5割は輸入で、輸入の9割は中国産(2008年時点)
でも、中国産のハチミツはピンきりで、安くて危ないハチミツばかりじゃないんです
何で中国産のハチミツが問題があるのかは、問題のある安いハチミツしか日本の商社が買ってこないことに問題があります中国産でも天山山脈で採れるハチミツは質が高く、その分値段も当然高い....
こうしたハチミツは高級品を理解してくれる消費者を求めてヨーロッパやアラブに輸出されます。
商社がキロ当たり200円程度の安物を買うのはそもそもハチミツにお金をかけないという日本人消費者側の問題でもあるんです
安いハチミツに問題があるからくりはですね
ミツバチが集めてきたハチミツは蜂が持ってきた時点で水分が70%、糖度が40%くらいです。
この蜜を、蜂が羽ばたいて水分を蒸発させ水分が約20%くらいになると蜜蝋で蓋をして貯蔵します。
国産ハチミツは蜜蝋(みつろう)で蓋をされ熟成される朝に蜜を採るのですが、中国産の安いハチミツは生産効率を高めるために蜜蝋の蓋がされる前、夕方に採取してしまいます。
ところがこの時点で問題になるのは、ハチミツの水分が高く糖度は低いままです。
そのために加熱処理して水分を飛ばすことに問題が生じるのです。
加熱しないでこのまま輸出してしまえばまだ問題は無いのですが、日本の輸入規制で水分が20%以上だと輸入できないため80℃で加熱処理して水分を飛ばします。
こうして日本に輸出されたハチミツは途中でブドウ糖が凝固してしまうため、日本でもう一度加熱処理し効率よく瓶詰めできるハチミツに加工されます。
ハチミツが熱処理されることで酵素、ビタミンミネラルなどの栄養成分がほとんど破壊されて消えてしまいます。
こうした安いハチミツからは栄養成分がほとんど消えてしまうこととともに殺菌成分が消えてしまうため抗生物質を添加されます。
本来のハチミツは、何百年もそのまま保存できるものなのです。
エジプトから発見された三千年前のハチミツがまだ食べられる状態だったという話もあるくらいです。
でも有効成分が消えてしまったハチミツは本来のハチミツが持つ殺菌作用が消えてしまっているため保存料を添加する必要が生じてしまうのです。
ですので安いハチミツは、人工的な有毒保存料(スプレプトマイシンなどの抗生物質)が入った甘い液体になってしまっているのです。
もうひとつ他の国から輸入されてくるハチミツの問題は、多くが船で運ばれて赤道を越えてやってきます。
ワインなどはきちんと温度管理がされて海上輸送されますが、これだとコストが跳ね上がるためハチミツは通常船底に積まれてくるだけです。
これが原因で高温にさらされて有効成分が劣化してしまうのです。
本物のハチミツの見分け方
残念ながらプロでもハチミツを色で本物か偽物かを見分けることはできません。
というのも、採る花の種類によって色が変わってくるからです、栗や蕎麦の蜜は黒褐色だし、本物にも色の濃いものから薄いものまであります。
最も簡単な方法としては、本物の特徴として常温でも時間がたてば結晶化します。
もし結晶化しなければ糖度が少ない可能性があります、でもこの見方も花の種類や温度によって大きく異なるため一概になんとも言えません。
ただ透明度があまりにも高いものは怪しいといえるでしょう。
養蜂家に直接本物のハチミツの見分け方を聞きましたが、素人が見た目で判断できるものではないという返事が返ってきました。
実際に国産純粋ハチミツと書かれて売られているハチミツを分析して、日本国内には無い花粉が混入していたりしたこともあります。(つまり外国産)
純粋なハチミツを分析する方法として、加糖していないかという見地からサトウキビなどの針葉樹成分が入っているかどうか調べる方法がありました。、
蜂は普通、花から蜜を採ってくるため砂糖類が混入していたら加糖していることがわかるといった寸法です。
しかしこの分析方法を潜り抜ける方法が編み出されました。
異性化糖を混入することで、この分析法を潜り抜けることができます。
異性化糖とはとうもろこしやジャガイモなどのでんぷんを原料として人工的に作られた甘味料です。
本物のハチミツを見分けるのはほとんど難しいのです。
ですので本物のハチミツを手に入れるためには、国内の養蜂家を直接訪ねて、蜜を採取しているところを確認したうえで買うしか方法はありません。
あとは信頼できる知り合いから買うとか、自分で養蜂をする以外に残念ながら方法はありません。
連絡いただければ、足立区の養蜂家さんの連絡先を直接ご紹介しますよ。
直接養蜂家さんに会って話しを聞いて買うのは本物を手に入れる方法の一つですよ。