私はバイクや徒歩で山の中に入っていくことがあるため自前のファーストエイドキット(救急箱)を持っていきます。
中身は充実してるに越したことないのですが、あまり重いと持ち運びに不便だし、自分が行く場所の想定される事故の範囲で必要最小限に抑えています。
まとめるとこんな感じ
中身は左の写真
この他に
ヴィクトリノックススタンダードスパルタンで補完しています。
中身
1.
ポイズンリムーバー
2.はさみ
3.ヤスリ
4.耳栓(救急箱に入れてあるけど、同行者のいびきがうるさい場合に有効)
5.ピンセット(毛虫に刺されたり、ささくれが刺さったとき必要、ビクトリノックスにも装備)
6.バンドエイド
7.抗生物質軟膏(ゲンタシン)
8.副腎皮質ホルモン軟膏(ラリーエイ)
これらを100円ショップで買ったケースに入れてツーリングやキャンプのときに持って行きます。
ファーストエイドキットに余裕があれば追加を勧めたいもの
1.消毒剤(エタノール)も有るといいですね(ウイスキーで代用することも可能)
2.
レザーマンJuiceCS4があると、滅多にないことですけど骨折時の添え木を作るためののこぎりも装備されてるので便利。
骨折時には三角巾が必要ですが、わざわざ三角巾じゃなくてもバンダナで充分です。
3.目薬: 水筒の水でも代用できますが、屋外で目に砂が入ったり異物が入ったりして洗う機会が意外にありますよ
4.爪切り(長期滞在やささくれが出来たときなどに必要)
これらの厳選された装備にはそれぞれ理由があります。
ポイズンリムーバーは言うまでもなく、日本の自然の中で一番命の危険をもたらす生き物であるスズメバチ、またはマムシなどの毒蛇にやられた時の対策です。
これを持っているだけで山の中に入っていく際に気休めにもなりますよ。
刺された場合これで毒を抜いて水筒の水で洗ってからエタノールで消毒し、それでも痛む場合抗生物質軟膏で対処します。
はさみはバンドエイドを傷に合わせて整形したり、怪我したときに服が脱げない場合などに使います。
ピンセットと毛抜きは、昔あったことですが白樺の枝を掴んだときに毛虫がいて、手に棘が数本グサグサっと刺さってしまったときがあったのですが、そんなときに必要。
または、転んで擦り剥いた箇所に小石が入ったりしたときの簡易手術用です。
毛虫に刺された後には、かぶれを防ぐため副腎皮質ホルモン軟膏が有効になります。
バンドエイドはもちろん傷口に最後貼るために使います。
バンドエイドを貼らない方が傷の治りが早い場合もありますが、血が出ている場合は服を汚さないために有効です。
バンドエイドで防げない出血の時には、ガーゼとテープと包帯が必要になりますが、ここまでは想定してません。
耳栓は上記にもあるように、同行者のいびきや濁流の音などで眠れないときに使うものです。
ヤスリは長期滞在したときに、爪が伸びるので本来なら爪切りが入っていることが望ましいのですが、代用品として入れてます。
参考に米軍の装備としてのファーストエイドキットの中身を以下に
1.湿布
2.カモフラージュ三角巾
3.安全ピン(三角巾をまとめるためと豆つぶし)
4.アイパッド
5.オリーブドラブのカモフラージュ包帯
6.バンドエイド
7.リッププロテクター(リップクリーム)
8.水質浄化剤
9.殺菌用消毒液
これらが真空パックに入っていて長期保存が利くようになっています。
私のファーストエイドキットに比べて、キャンプやツーリングの目的に対してこれらのセットはどうでしょうかね?
軍隊の装備は大怪我したときの止血を中心に考えているようで、縛るための三角巾と包帯は必需品ですね。
アイパッドがあるってことは目もよく怪我することがあるのでしょうかね
戦場でよく使われるモルヒネはさすがにファーストエイドキットには含まれていないのは、入れるとその他の目的に使っちゃう兵隊が続出するからでしょうね
幸い日本は水質浄化剤がなくてもきれいな水が豊富ですが、一見きれいな水でも飲まないようにした方が無難です。
水の消毒にはうがい薬のイソジンを使う手もあるのですが、私は装備していません。
湿布は戦場で打撲しても痛みをこらえて帰ってこなくちゃならないからでしょうかね
リップクリームが入っているのは砂漠戦を想定して唇が乾燥しないようにでしょうか
ファーストエイドキットとして市販されているものを何点かチェックしましたが、結論としては、自分で納得できるものを自作するしかなさそうです。
カッコいいファーストエイドキットを作るにはケースだけ買って、中身は自分で選択して最適なものを入れることをおススメします。