セスナ172(C-GPNK)機には自動車では聞き慣れない操作があります
それの一部を解説します

一つは
MIXTURE (オレンジ色のレバー)
もう一つは
CURB HEAT (CURB PULL ONと書かれたTHROTの1個左)

   

MIXTUREというのは、高空に行くと空気が薄くなります、すると空燃費(空気と燃料の割合)が変わってきて馬力が下がるため、空気が薄いところでは燃料も薄くする必要があります
そこでこのMIXTUREで燃料を薄くする訳です。

CURB HEATはキャブレターにエンジンの熱源を通ったバイパスからの熱い空気を入れることでキャブレターのアイシングを防ぎます。

操縦桿の付け根の横にあるタコメーターに緑色の部分がありますが、ここを外れる回転数の時にCURB HEATをONにしないとキャブレター内部が凍ってしまって燃料供給が出来なくなるためこの装置が付いています。

キャブレター内では燃料を気化させるために、気化熱を奪われることによって燃料の温度が下がります、外気に水分が含まれていると、タコメーターの回転数が緑色のレンジ(2200-2500rpm)より下になるときに、その水分がキャブレター内で凍ってしまうのです。
だから、タコメーターが緑色のレンジを外れるとき(回転数を下げた時)スロットルを下げる前にキャブヒートをONにする手順が必要になります。

  タコメーター

ちなみにスロットルは黒い一番大きなレバーですが、引くとOFFで押すとONになります

いつも右手で握っていることが望ましいとされています。

左手は操縦桿で、右手はスロットルです。

車での癖でついアクセルと言ってしまいますが、スロットルと言わないといけません。

僕は、つい逆に操作してスロットルONと言いながら引っ張って、スロットルOFFにしたりしました

いきなりスロットルOFFしたらキャブが凍り付く危険と、失速する恐れもあるのでビギナーパイロットは危険ですね

すごくめんどくさい操作ですが、教官はこれが無いと操縦してもつまらないと言ってます。

ちなみに電子制御ディーゼルエンジンを積むC-GAME機はこの操作は不要です。

セスナと自動車の操作系統の違い

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