肌で感じたカナダ生活

カナダという国について(ブリティッシュコロンビア州”BC州”での個人的見解)

最初にきて驚いたのは、バンクーバーには桜の木を町中で見ることができることです
4月は日本のように桜の木に花が咲きます(ちょっと日本よりも開花日は遅れます)

 

カナダは米国のように移民の国で雑多な民族が住んでいます
公用語は英語と仏語で、日常品などには併記されていますがケベック州を除いて英語が一般的です。

今回のカナダ行きは、ビルさんの家とショーンさんの家に宿泊する機会を得ました
とてもよい経験でした。
ちなみにホストファミリーのビルやショーンは仏語をしゃべれませんし、「必要ない!」と断言してましたw
仏語をしゃべる人とは関わる必要なんかない!っていうニュアンスを含んでいるようです。

僕の出会ったカナダ人は、ケベック人と米国人に対し良い印象を持っていませんでした

ケベックと米国とカナダは地理的には近いのですが、考え方から何からまったく別の国なのです。
経験上カナダ人の英語の方が米国人よりのんびりしていてスピードが遅いため日本人の僕にはありがたい事でした。
以前オタワ行った時お世話になった、バーチさんは英国からの移民でしたが、英国では早口だったけどカナダに着てからゆっくり話すようになったとことです。

一般的なカナダでは、公用語は英語と仏語とはいえ英語が出来れば大丈夫です。(ケベックは別)

アイスホッケーが大人気で、地元チームの旗をつけた車を多数見かけます。(バンクーバーではバンクーバーカノックス)
旗は窓につけるタイプです
こんな感じ

いたる所に見かけるのは、ターバンを巻いた印度人と華僑系が多いです
香港返還の際に共産党政府を恐れて移住してきた香港人の方たちだそうです。
こちらの印度人は日本で見かける印度人と違って、ターバンを巻いているので絵に描いたような印度人です。
華僑系の多くは、香港返還時に共産党政府を恐れて移民してきた人たちが主だそうです、華僑同士では広東語をしゃべっています

日本車はいっぱい見かけますが日本人はここでは少数派なのです。
すし屋も良く見かけますが、日本人ではないアジア系の店員ばかりです

驚いたのは水道管工事とか大工をしている人たちが普通に大きなプール付の家に住んでいることです。
大きな庭付き一軒家もプールもキャンピングトレーラーやモーターボートも金持ちだけの専売特許じゃありません。

参考として最初にお世話になった家はビルさんの家について

ビルさんの家は、お母さんと住んでいて息子さんと娘さんは自立しています
奥さんは、別居中だそうです。
大きな新しいピックアップトラックとキャンピングトレーラーを持っています。
キャンピングトレーラーの中も見せてもらえてラッキーでした
出かける時はいつも鍵をかけるようにしています。
朝6時に仕事に出かけて3時に帰ってきます
帰ってくると、ずっとアイスホッケーをテレビで観戦して、その後はネットゲームをしています。
特にホームステイしている僕たちに干渉することも無いのでとても勉強する環境としてはありがたかったです
おかげで、無線の試験とPSTARというカナダの航空法規に関する試験の勉強をしやすかったですね
ただテレビがうるさいのと、猫が家の中を徘徊していて部屋に入ってくるのは猫は嫌いじゃないけど困りました

次のショーンさんの家は、また違った雰囲気でした。

ショーンさんの家は庭にご自慢のプールとジャグジーバスタブがあります
ショーンさんは元々港湾労働者だったそうですが腰を痛めて特に仕事をしていません
たまに電子機器の修理を行ったり、奥さんが働いているのと1階にキースさんという人が間借りしているのが収入源のようです。
タイプとしてはコメディアンのような人で一日中口の休まる暇がありません
毎日パーティのようにしています。
車は新しいフォードの大型ピックアップと奥さん専用の2ドアのポンティアックを持っています。

毎日騒いでいるから独りで静かに勉強するのには向いていないお家ですが、僕はこの時点ではPSTARと無線の資格を取得済みだったので問題ありませんでした。

庭にあるバーベキューグリルで作ってくれたチキンとかベイクドポテトなんかは絶品でとても美味しかったです。


カナダ(Delta、Surrey地区)では日本の田舎のようにバス停とかで地図を見ているといろんな人が話しかけてくるのです
ショーンさんが言うには、ドイツからホームステイに来た人がショーンさんが親しそうにしゃべっているのを見て「知り合いですか?」と聞いてきたそうですが、まったく知らない人だそうです

「知らない人にでも普通に話しかけるのがここでは当たり前なんだ」とショーンさんが言っていました。
こういった習慣はとても良いことで昔の日本でも見かけられたことです。

ビルさんとショーンさんの家はだいたい1キロくらい離れているのですが、ショーンさんが言うにはこちらの方が大通りから離れていて治安が良いので家の鍵はかけなくてもOKとのこと
ショーンさんの車にも防犯アラームや盗難防止装置が付いていませんでした
そういえば小学校時代は東京でも家に鍵なんかかけなくても心配なかったことを思い出します

ダウンタウンもカナダだけに穏やかではあるのですが、もちろん危険な地区もあります
バンクーバーではヘイスティングという地区が有名です
ヘイスティングはあまり観光で行くところではありません
ヘイスティング地区には日本で言う木賃宿みたいな安ホテルが至る所にあります
ここの住民の麻薬患者がゾンビのように徘徊している地域でマイナスエネルギーの吹き溜まりのような地域です。

ジャンキーは見た目で判ります
動きが普通じゃないからです

女の麻薬患者がショーンさんにも金を恵んでくれと寄ってきましたあせあせ(飛び散る汗)
こういった場合トラブルを避けるために無視するのが最善だそうです

ジャンキーの写真も撮りたかったのですが、ショーンさんに危ないからやめるように言われてあまり出来の良くない写真しか撮れませんでした

カナダ政府のジャンキーに対するやり方は日本や米国と違って罰するのではなく更正させることを主眼に置いていると航空学校の教官から教えてもらいました。

ヘイスティングの警察署ではカナダ政府の意向で、単純に麻薬患者を刑務所に放り込むのではなく注射器や麻薬を逆にジャンキーに与えることで、地下組織にブラックマネーが流れることや注射器の使いまわしによるエイズの蔓延を防ぐように努めています。
一見麻薬撲滅と矛盾するようですが、この政策によって麻薬患者がドラッグ欲しさに犯罪や売春をすることを少しでも防いでいるわけです。

また麻薬患者を管理する上で一箇所に留めて置く効果が期待できます。

麻薬患者は片っ端からしょっ引いて刑務所に放り込む方針の米国や日本で麻薬問題が一向に解決しないのを考えるとこの方法のほうが良いように思います。



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