エアガンの思い出

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BB弾に統一されてから久しいエアガン業界ですが

私が小学生の頃、てるてる坊主のような形をした弾を使っていました。
弾も子供には高価なものだったので、撃ったら拾ってまた再利用していたものでした
また銃によって弾丸は互換性が無かったため、白・ピンク・オレンジなどいろんな色の弾丸が使われて、それぞれ形も微妙に違っていました

その頃のものは、SSシリーズやバッファローといった初期のものでしたが、通常はボルトアクションで単発式、今のようにガスガンや電動は存在さえしなかったため、オートマチック連発、ましてやフルオート射撃など出来ませんでした、一つを覗いて...

実は30年前に唯一機関銃のようにフルオート射撃の出来るマスダヤ シュマイザーMTー36という銃も存在したのです。

  

ダダダ 1秒間に8発 出る出る30発!

シュマイザーはこんなコピーで話題になり一世を風靡し、少年雑誌やテレビCMまでしていたんですが、威力が無いことで廃れて行ったようです。
広告前面にナチスを賞賛するようなイメージでカタログにハーケンクロイツを描いて売り出しても問題ない時代でした。

日本軍やドイツ軍を忌避する空気もほんの一部を除いてありませんでしたので、当時の男の子の部屋にはゼロ戦のプラモや戦艦大和が飾ってあるのが普通だったような気がします(当然僕の部屋にもありました)

今と違って当時は、エアガンにもギンダマ鉄砲にも社会が寛容だったのです

当時フルオート射撃できる銃は子供の間で話題になりましたが、ボルトアクションに比べて威力が無いという噂だったので誰も買う奴は現れませんでした。

当時のカタログには、飛距離XXメートルとか書いてあったのですが、ボルトアクション物はだいたい20メートルを誇っているのに対しシュマイザーは確か10メートルくらいだったのです。

エアガンやパチンコで撃ち合いを日常的に行っていたにもかかわらず仲間は運良く誰も失明したりすること無く小学校時代を終えましたが、当時はゴーグル無しでパチンコやロケット花火も使い撃ち合って遊んでいました。
(歯が折れたり欠けたやつは二人います)

みんな小学校のとき、ポケットにはほぐした爆竹と点火用のライターが必ず入っていたものでした。


さて、友人の弟Yがサンダーボルトという当時威力としては最高峰のエアガンを親から買ってもらいました。
といっても所詮おもちゃなのでたいしたことではないんですが....

セミをハンティングしたりしたもんです

猫だけは撃たないようにしていましたが、Yはそのころから悪党のオーラが漂っていましたからやっていたかもしれません

ある日、マンションの8階の屋上でYと私の弟と下を眺めていたとき、3階建てのマンションベランダで裸で日光浴をしている女性がいました

私は遠くを眺めていたのですが、Yが「あのババアを仕留めてやる!」とか言い出して、サンダーボルトで狙撃してしまったのです。(一応私がYにやめとけと言ったのは言うまでもありません)

他のことに気を取られていた私は、Yが「やべーっ!ババアが騒いでやがる 逃げるぜ」と言い出してから狙撃が成功したことを知りました。

何か知らないけど私まで逃げなくちゃならない状況になったわけですが、その女性が騒ぎ出してしまったため、下にある私の家から私の母親が出てきてしまい、ちょうど様子を見るために私たちが下を覗いた時に顔を見られてしまい悪行がばれてしまった為(私はシロ)逃げられなくなって自首せざるを得なくなってしまったのです。
まぁ怪我したわけじゃないし謝ればすむだろうと思っていました

Yはまったく反省していなくて、怒り狂った女性を「ゴリラババア」と呼んでいました

下に降りて行くと怒り狂ったゴリラババアが駆け寄ってきました

かなり興奮しています!

Yからライフルを取り上げると、地面に叩きつけて破壊してしまいました。

そしてさんざん説教された上にライフルは取り上げられてしまいました(涙)

Yはまったく反省していないし、私と弟は悪いことしてないのになんでおれらまで...と思っているのだからそもそも怒ってもしょうがないと思うんですけど...

そんなわけでYはライフルを取り上げられるという大損害を生じてしまったわけですがそれ以上に困ったことは
Yは悪党でしたが気前良く銃を貸してくれたりもしたので借りるあても無くなったのと

私がますますエアガンを買ってもらいにくい状況になってしまいまったことです(もともと親に買ってくれるような雰囲気はありませんでしたが)

ですので武器は、円盤銃とパチンコと爆竹だけのしょぼい武装で今後も戦わざる得なかったのです。
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